珍愚庵の提案

珍愚庵の提案

珍愚庵の提案 004

電車の優先席の床にも色分けを

優先席の前に、年配者、体の不自由な人、赤ちゃんを連れた人などが立っている。その優先席には、元気そうな若者が座っている。

日本でよく見る光景だ。本来、優先席であろうとなかろうと、元気な人は席を譲ってあげるのが自然な人間の思いやりの心だ。ロシアでは、一人の高齢者が乗車するかしないうちに何人かの若者が一斉に席から立ち上がるのを、しばしば目撃した。

日本の若者の中には、席を譲るという習慣がよく身についていない者が多いようだ。心が冷たくなったのでも乾燥してしまったのでもなく、他人に思いやりの心を持ち、それを実践する領域が人格の中に書き込まれていないのではないか。

人格を豊かにするには、まず意識的な努力が必要だ。鉄道各社は車内アナウンスに加え、優先席の色、吊革の色などを変えて、優先席の意義と位置とを意識しやすいように努力しているのだろう。私はこれに加えて、優先席の床の色も変えたらよいと思う。一旦座ったら、座席の色も、吊革の色も目に入りにくくなるから。

横浜市営地下鉄は、全席が優先席だそうだ。これが一番だね。で、うまく行っているのかな? 他社でも、各車両の両端をすべて優先席にするくらいにはして欲しい。


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