珍愚庵の提案

珍愚庵の提案

珍愚庵の提案 011

三人乗り自転車の後輪ガードは完全に

私は自転車の後部荷台に子供を乗せて、いわゆる二人乗りをして、子供に怪我をさせたことがある。走っていたら、子供が突然悲鳴を上げたので止まったら、後輪に左足を巻き込まれていた。すぐに帰宅してその足を冷やし、湿布を貼った。日曜日の午後のことである。翌朝、整形外科医に子供を連れて行った。幸い骨に異常はなかったが、しばらくギブスで足を固定て歩くことになった。

人の集まりで、幾度か私はこの話をして、人々に注意を促した。すると、意外にも同じ経験をした人が何人かいたのだ。

自転車の後輪には、簡単なガードがついている。一見、これでも事故が防げそうだが、事故は起こっている。子供の足が届く範囲は、完全にガードしてやりたいものだ、と思った。

自転車の二人乗りは、本来してはならないことだった。しかしその後、条件付きで三人乗りが許可された。安全基準を満たす仕様の自転車に限る。

その三人乗り自転車でも同様の事故が起こり、メディアで報道された。子供が足を乗せる部分が壊れて、足を後輪に巻き込まれたのである。安全基準には、後輪の確実なガードを含めるべきである。

ある発展途上国で、バイクの5人乗りを見たことがある。お父ちゃんが、前と後ろとに二人ずつ子供を乗せて走っていた。見るからに危なそうだったが、子供たちは楽しそうだった。私の子供も、怪我が治ったら再び二人乗りをせがむようになった。全く懲りていない。この危険な乗り方は、親子の絆を強めているようにさえ思える。


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