珍愚庵の提案

珍愚庵の提案

珍愚庵の提案 014

同じ日に同じ会社線に乗ったら、80円引きに

鉄道は、各社ごとに初乗り運賃というものがある。初乗りと言うが、二度目も三度目も、何度でも、毎回初乗り運賃が適用される。短い区間を何度も利用すると、運賃の割高感が増して行く。何度でも乗り降りし放題の一日乗車券というものもあるが、1年365日発売されているとは限らない。

そこで提案。同じ日に同じ会社線を利用する場合、二度目から運賃を割り引くのだ。例えば、隣の駅までの運賃が120円。隣の駅からそのまた隣の駅までの運賃も120円だとする。隣の駅で一旦下車して、買い物なり仕事なりして、再び乗車してその隣の駅まで乗ると、運賃を80円引きにして、40円とする。当日の乗車記録は、PASMO や SUICA に記録しておく。

ある駅からある駅まで往復する場合も、帰路の運賃を割り引く。これで鉄道がますます市民の足としての意味を持ようになる。利用者数が増え、鉄道各社は増収、二酸化炭素排出は減少、となるんじゃないか。鉄道会社は減収を恐れているかもしれないが、まず3ヶ月間とか、試験運用してみてはどうか。

ところで、JRの切符は、区間分割して買う方が安くなる場合もしばしばある。二区間目以降の運賃に割引が適用されれば、さらに安くなる。

本当は、別の会社線に乗り換える場合も、二つ目の会社線の運賃を80円程度割り引く仕組みにして欲しい。究極的には、日本中が一つの鉄道会社であるかのような運賃システムになったらいい。でも運賃の分配法などややこしそうだから、まず同一会社線に限って試してくれないかな?

電話、電力、ガス、水道などの公共料金には、いずれも基本料金というものがある。これは各経営体にとって貴重な収入源である。でもそれらの基本料金は、月に一度発生するだけだ。鉄道だけ一日に何度でも、基本料金的な初乗り運賃が発生するのは如何なものか?

特殊な運賃体系もある。例として、阿佐ヶ谷から千葉まで通して乗る場合、JR-メトロ東西線-JR と乗ると680円で、JRだけを使って行く場合の890円よりも安くなる。これは、東京メトロの運賃設定がJRよりも割安になる場合が多いということに加え、二つのJR区間のキロ数を合計して連続区間であるかのように運賃を算出するからだ。したがって、途中下車があればこのしくみは適用されない。ちなみに、中野または西船橋で途中下車すると、合計3区間の乗車で720円となる。もしJRの二度目の乗車区間(西船橋→千葉)の運賃を80円引きにすれば、合計運賃は640円だ。


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