珍愚庵の提案

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珍愚庵の提案 026

ペットボトルキャップだけでは…

近所の小学生や高校生たちが、貧困国の子供にワクチンを受けさせてあげるため、ペットボトルのキャップを集めている。スーパーに買い物に行ったら、キャップの回収箱とともに、小学生の手書きのお願い文があった。

小学生が書いたとあれば読んでやらねばと思い、丁寧に読んだ。キャップ40個で1円になる。一人分のポリオワクチンは20円かかる。したがってキャップ800個で一人の子供がポリオワクチンを受けられる、とのことだ。この小学生たちは、200人分のワクチンに足るキャップを集めているが、それには160,000個のキャップが必要だ。

これを読むまで、私はワクチン1人分を得るのににペットボトルキャップで800個もの数が必要だとは知らなかった。こんな悠長なことをしていて、ポリオの予防がどこまでできるのだろう?と思ってしまう。貧しい子供たちが本当に助かるのか? 小学生たちは正直に書いたのだろう。でも私は、5個や10個のペットボトルのキャップをわざわざ回収箱に持って行くことに無力感を感じてしまった。

そこで提案。回収箱の横に、募金箱も置くのだ。10円入れれば、400個のキャップに相当すると分かれば、コインを入れる手に元気が出るではないか。20円入れれば、これで一人助かる!という喜びも得られる。だから、あの手書きのお願い文も大切だ。アイス1個で5人も助かる!


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