プロ野球の順位は、勝率で決まる。勝率の計算式は、
勝率=勝ち数÷(勝ち数+負け数)
である。引き分けは除外されている。これでよいのだろうか?
話を簡単にするために、極端なケースを考える。
Aチームは、143勝1敗
Bチームは、1勝143分
Aチームは、連戦連勝の史上最強チームである。勝率=143÷144=0.993
Bチームは、実力はリーグ中真ん中あたりだが、勝率=1÷1=1.000
結果は、Bチームが勝率でAチームに勝り、リーグ優勝を果たす。ルールを駆使して勝つのがプロの世界だから、これでよいとすればこれで良い。でもファンとしては、実感と結果との間に違和感がないか?
現実のペナントレースでは、引き分け試合の数がさほど多くはないので、勝率の計算法が問題になることはまずない。だが、同じことが起こっている。ただ、その規模が小さいので、多くのファンが違和感を感じるまでに至っていない。
そこで提案。勝率計算では、引き分けを0.5勝0.5敗として計算する。すると、次のようになる。
Aチームの勝率=143÷144=0.993
Bチームの勝率=72.5÷144=0.503
この方が、チームの本当の強さを反映した数値になるのではないか?